ここまでは2度の流産の経験と、子宮卵管造影などのよく聞く検査について触れてきましたが、私が実際に1人授かれるまでに経験した検査の数、順番、何が効果的だったと思うかについて一気にまとめてみたいと思います。
私は所謂原因不明不妊と呼ばれる、特に妊娠機能に異常は見られないものの、なかなか妊娠・出産に至れないタイプだったので、高度治療と呼ばれる体外受精や、辛いホルモン治療などは経験せずに済んだラッキーなタイプの女です。
あくまで私が経験したものと、原因不明タイプでも効果があったと感じるものがあったので、まとめていきます!
目次
何から始めたら良いか分からない!不妊治療てどうやって始めるの?
まず最初に、私が経験した不妊治療にあたる検査などを箇条書き(受けた順)にしてみます。
(流産(1回目))(32歳)
1、子宮鏡検査(33歳)
2、卵管造影検査
3、タイミング法
(流産(2回目)(34歳)
4、認定看護師による不妊相談
5、不育症検査
6、主人の精子検査
7、タイミング法(2回目)
8、流産防止漢方
9、タイミング法(3回目)
(妊娠・出産)(35歳)
不妊治療にどんなものがあるか分からない方が読んでくれていると思って、簡単に説明だけさせてもらいますと、所謂「不妊治療」と言いますと、ステップがあるというのを聞いた事はありますでしょうか?
ステップというのは、治療のステップの事で、ざっくり大きく分けると
1(ホップ):タイミング法
↓
2(ステップ):人工授精
↓
3(超絶ジャンプ):体外受精
といった感じです。
私はこの中の1のタイミング法のみで授かれた本当にラッキーなタイプで、不妊治療をしたと言うのもおこがましいとも思っています。このステップを踏んでいく間に、私が受けたような検査をはさみながら、ああでもない、こうでもない、と、その人それぞれに必要な検査や治療を重ねていく感じになります。
私は不妊治療を始めるより先にまずは流産をしました。
その流産がきっかけとなり、年齢も若くはなく、妊娠できない身体だったらどうしようと思い、不妊治療を始めるに至ったのですが、普通、いきなり不妊治療をしようとは思わないですよね。
年齢が高めでも、「普通に妊娠できる身体かもしれない」と思えば、わざわざ治療をしようなんて考えないです。
自分に不妊の可能性があるかどうか、普段から生理不順がないか、生理痛が重くないかなどで何となく感じるものがあると思います。
生理不順などなく問題ないようであれば、いきなりタイミング法をお願いしてみるのも手ではないかなと思います。
つまり、私でいうところの、
1、子宮鏡検査(→体験記は【Vol.3】子宮鏡の検査とは?痛みは?へ)
2、卵管造影検査(→体験記は【Vol.5】不妊治療スタート!卵管造影検査とは?痛みは?体験ブログへ)
を飛ばしての、
3、タイミング法
からですね!
タイミング法は痛くもないし怖くない!
タイミング法とは、その名の通り、排卵のタイミングに合わせて旦那さんと「仲良し」をして妊娠につなげる方法で、生理初日から大体13日目頃に奥さまだけ受診し、膣からのエコー検査で終わる方法になります。
膣からのエコー検査は今後妊娠したらもう飽き飽きする程お世話になる検査なので、怖がらずやっちゃいましょう!体勢的には、診察イスに座ってお股パッカーンのやつで、子宮頸がんの検査なんかで経験した事のある方が多いと思いますが、頚がんの検査より全っ然痛くないので安心してください!
このタイミング法でわかるのは、もちろん今月、自分の大事な卵子がいつ排卵するのか、そのタイミングを見てもらう訳で、エコーでは卵巣の中で育つ卵子に異常が無いかと大きさを見て、
「あぁ、順調に育っているな、この大きさなら明日が排卵のタイミングだな」
といった感じに見極めてもらう方法なのです。
「卵は順調なので明日タイミング取ってね」など言われ、勇気づけられて帰るだけです。(希望があれば排卵を促すダメ押しの注射もしてくれます)
しかもこのタイミング法、排卵日を医師に予想してもらうだけでなく、色々と問題がないかチェックもできる検査にもなる側面も持ち合わせているかなりお得な方法だと思います。
私のような原因不明不妊以外の場合、不妊の原因になる症状で多いのが多嚢胞性卵巣症候群や子宮内膜症という症状で、どちらもこのタイミング法で医師の診察の際に問題があるか見えてくる症状でもあるのです。
この2つもなく、卵子に問題も無ければ、あとは卵管につまりが無いかどうか、卵管の検査もできればかなり良いのですが、この卵管の検査、「子宮卵管造影検査」というのですが、痛みもありますしちょっとだけ面倒ではあるので、気が進まず、不妊治療自体を始めようという気持ちを削ぎかねないと思います。(詳しくは↓をどうぞ)
とはいえ、卵管がしっかり通っていないと妊娠もできない訳で、この辺りは医師と相談でしょうか。
1年以上妊活をしてきたが妊娠に至っていない、という人は卵管造影検査から始めるのは大事かなと思いますし、痛い検査は嫌だ、妊活してきてダメだった訳ではないし、てっとり早く妊娠にこぎつけたい!という方はいきなりタイミング法もアリなのでは、と私はですが思います。
ちなみに私は全部で3回タイミング法を受けましたが、その内2回妊娠に成功(内1回は子宮外妊娠で流産でしたが)しました。
流産を繰り返すなら受けたい!不育症の検査ってどんなもの?
1、子宮鏡検査
2、卵管造影検査
3、タイミング法
とやってきた私ですが、この間に2度の流産があり、妊娠には至れている、だけど妊娠を「継続する」事ができない事から、私は不育症なのでは?と心配するようになりました。
不育症とは、読んで字のごとく、妊娠できるけれども流産や死産を2回以上繰り返し、赤ちゃんが得られない場合をそのように呼ぶそうで、流産を繰り返す不育症の方は2~3万人いると言われているそうです。
2回目の流産の最中、不育症の検査をお願いしたいと申し出たのですが、妊活相談で相談した際に看護師さんは
「2回じゃ全然、まだ早いと思うけどね~」
なんておっしゃっていて検査に乗り気ではなかったです。
でもそれって、もっと何度も流産を重ねたら、という事で、流産だって、大事な我が子の命が流れていくのを見送るしかない、できれば経験したくはないものなのだから、そんな風に言わないで欲しいと思いましたが、日々流産を見ている看護師さんからすると、めずらしくもないし、もっと辛い事あるでしょ、位な感覚なんでしょうかね?
それでも押し切って検査をお願いしたのですが、検査自体は何の事もない、ただ採血して結果を確認するだけ、以上です!
不育症検査では4つの因子について検査できるとの事で、
・内分泌検査
・抗リン脂質抗体検査
・選択的検査
・染色体検査
の4つになるようです。
ただ、この4つめの染色体検査については、検査をするのであれば
・旦那様も検査をしないと意味がない事
・検査費用が高額になる事
・検査の結果異常が発覚しても、治療法が無い事から、ただの夫婦どちらかの犯人探しになってしまう事
から、おすすめはできないという説明を受けました。
治療法が無く、ただ、夫婦のどちらに不妊の原因があるかだけ判明するというのは、長くなるかもしれない不妊治療の中で避けたい内容でした。
なので、私達夫婦は、この染色体検査を省いた3つのみの検査をお願いしました。
そして血液検査の結果は問題なし。
よくこの検査で異常が出るのが抗リン脂質抗体で、血液が固まりやすい状態になってしまっているような症状だったかと思うのですが、私はこれの可能性があるかなと思っていました。
ですがこちらも、低用量のアスピリンなどで防止が可能なので、原因が見つかっても対処法がある、という事で怖がらなくても大丈夫だと思っています。
ちなみに検査費用は検査自体は保険適用外で1万5千円程、そこに保険適用の採血やら診察代やら検査管理料やらが加算され合計2万円程となりました。
染色体検査をやっていた場合、確かこれが私と主人の染色体検査費用が加算で全部で6~8万位になる予想と言われていたと思います。(記憶違いでしたらごめんなさいぃぃ・・・)
とにかく高額になる事は確かだったので、金額は確かめてから受けるかどうかご判断を!
旦那様の精子検査は妻がちゃちゃっと終わらせよう!
こちらも早くにやっておいた方が良い検査ではありますね。
何も生理不順などもなく、必要最小限の検査を受けてしまいたい人は、卵管造影検査と、こちらの精子検査だけやるようなパターンも聞きます。
旦那様を説得するのが難しい検査ですが、私の病院では
1、妻が検査キットをもらってくる
↓
2、妻が夫の診察券だけ作っておく(妻が代理でできました)
↓
3、朝一自宅で精子を採取し、妻が病院へすぐ持っていく
↓
4、当日、そのまま妻が検査結果を聞いて帰る
というように、夫にはほとんどお願いする事なく、妻が頑張って動けば遂行できる検査となってました。
なんで妻がこんな頑張らなくては・・・という事には目をつむり、頑張って乗り切りたいところ。
我が家では特に問題なく終わった検査でしたが、ご存知精子の数や運動量なんかを見る検査になります。
男性の精子は女性の卵子と違い、年齢を重ねても劣化するものではなく、また、ちょっと不摂生が続いて状態が悪くなろうが、少し生活改善をして過ごせばまた元気になるという、何とも楽でうらやましい性質があるようで、私の主人も検査前1週間位、夜の晩酌を控えていたと私は見ています。(本人は否定してますが絶対意識して控えていたぞ!!)
そういう意味でも、妊娠に限っては苦労するのは本当に女性だよね・・・と感じずにはいられないのであります。
不妊や流産防止に効果的?!私が妊娠できた奇跡の漢方
そして私が1番ここで伝えておきたい事、それは、私が妊娠できるに至ったおそらく理由であろう、奇跡の漢方薬についてです。
名前を「柴苓湯(サイレイトウ)」といいます。
(流産(1回目))(32歳)
1、子宮鏡検査(33歳)
2、卵管造影検査
3、タイミング法
(流産(2回目)(34歳)
4、認定看護師による不妊相談
5、不育症検査
6、主人の精子検査
7、タイミング法(2回目)
8、流産防止漢方←ここ
9、タイミング法(3回目)
(妊娠・出産)(35歳)
私の治療遍歴の中の本当に最後の方ですね、2度流産し、不育症でもなく、特に妊娠機能に問題がない、そうなった時、突然いつもの不妊外来のドクターから
「漢方飲める?これ、習慣流産に効くっていう論文がけっこう出ている漢方だから飲んでみて」
と言われて処方されました。
西洋医学を信じるドクターが、東洋医学の漢方でけっこう効くって言うのってなんかすごいな。いや漢方って結構処方されるし普通なのか?とまぁ、処方された時には
「これで妊娠できるぞ!」
なんて1ミリも思わなかったですが、でもそれから日々、欠かさず飲むようにしていました。
するとすると、何とこの次のタイミング法にて妊娠できたのです!
そして、流産せず、色々ありはしましたが無事元気な男の子を出産する事ができました!
正直、漢方が本当に効いたからなのか、たまたまなのかは勿論知る術はありませんが、飲み始めておそらくほぼ1ヶ月後のタイミングでの妊娠だったので、効果もちょうど出てきた頃なのか?と思ってみたり。(でも漢方って何ヶ月も飲まないと効果出ないものじゃなかったっけというのはとりあえず棚上げしておく)
この漢方、元々の効果としてはこのように記載されていました。
「急性・慢性の炎症性疾患の炎症を抑えるとともにむくみをとる薬です。急性感染症や暑気あたりによる下痢、胃腸炎、口渇、尿が出にくいなどの症状をおさえる薬です。」
習慣流産を防ぐための漢方では勿論ないのでそのような効能の記載は無いですが、
「柴苓湯(サイレイトウ) 不育症」「柴苓湯 不妊」
などで検索すると、色々な病院での治療経歴や効果があった旨のレポートがわんさか出てきますね。けっこうスタンダードな治療方法なのかもしれません。
それならそうと、もっと早くやりたかったのが本音ではありますが、たった1回の流産では医師も不育症とも思わないでしょうし、いきなり処方するようなものではないのでしょう。
もしも私と同じくまだ1人もお子さんを授かれておらず、原因不明不妊で1度でも流産の経験がある方は、担当医師にこの「柴苓湯」の処方をお願いしてみるのも手ではないかなと思いました。
私はほぼこの柴苓湯のおかげ!と思っており、もしもいざ、もう1人授かりたいとなった場合には、柴苓湯を処方してもらって飲み進めてからまた妊活をしようと思っております。
ちなみに柴苓湯は妊娠が発覚した後も胎盤が完成して流産の危険度が下がる15週位までは飲むように言われており、私は確かお守り代わりに20週位までは飲んでいたように記憶してます。
→次記事【Vol.10】私の不妊治療をまとめるブログ。30代、何から始めた?Part.2へ
【2度の流産と妊活記録記事はこちら↓】